エンターテインメント産業の一部門としての風俗の一カテゴリー、「ファッションヘルス」の説明を詳しく展開してみましょう。一種の進化形とも言えるこの風俗は、かつて存在した「ノーパン喫茶」というエンターテインメント形態から発展した、非常に人気のある風俗で、利用するためにはあまり手間も時間もかからず、とても気軽に楽しむことができます。しかしながら、その遊び方には本番までの性行為は含まれておらず、主に個室内での擬似的な行為が主流となっています。
ファッションヘルスという風俗業種は、具体的には店舗を持つ形態と、店舗を持たない形態の二つに大別できます。店舗をもつ形態のファッションヘルスは俗に「箱ヘル(ハコヘル)」と呼ばれ、一方、店舗を持たない形態は「デリヘル」と称されることが一般的です。
「ヘルス」あるいは「ファッションヘルス」と聞くと、その範疇が広範囲にわたる風俗業種であるため、どのようなものを指しているのか混乱することも少なくありませんが、要するに本番行為までは行わないものの、特定の部屋で手や口を活用して男性の性的な欲求を満たすことに努める業態を指しています。
その起源を遡ると、1980年代に流行した女性スタッフが下着を着用せずにサービスを提供した「ノーパン喫茶」に辿りつきます。この流行の中心は福岡・博多の「ピンク喫茶」や京都・西賀茂の「ジャーニー」、大阪阿倍野とされていますが、スタッフが下着を着用しないという斬新なサービスが一世を風靡し、全国に1000以上の店舗が開設されるほどのブームとなりました。
その中でも特筆すべきは、新宿歌舞伎町のノーパン喫茶「USA」に勤めていたイヴちゃんという女性スタッフで、その人気は非常に高く、多くのお客様が彼女の調子に乗ることで大勢が店舗を訪れました。
しかし、1985年の2月に改正された風俗営業法の施行により、人気を博していた多くのノーパン喫茶は閉店し、その結果、そのスタッフたちはファッションヘルスといった新たなエンターテインメント業種にシフトして行きました。こんな具体的な事例からも、業界における時代の変遷と風俗の流行が如実に感じ取れます。
そして、このような形で生まれ変わったファッションヘルスは次なる大ブームを巻き起こしました。しかし、それに伴って店舗が乱立し、競争の結果、サービスが過激化していき、やがてその事態は行政への長い手で手を打つ形で取り締まりの対象となりました。
そのための2006年の風営法改正により、風俗営業の届け出が義務付けられ、風営法に違反する店舗は取り締まり対象となり、その結果として気軽に楽しめるファッションヘルスもその数を減らしていきました。
それでもなお、店舗型のファッションヘルスのファンは多く存在し、風俗業界における人気カテゴリーとして存在感を示し続けています。
その主なサービスとしては全裸でのキス、女性スタッフによる全身の舐めるサービス、口を使ったサービス、女性スタッフとの皮膚の摩擦による性的刺激などが基本となっています。もちろん、その全てが男性客の性的な欲望を満たす目的で提供されており、本番とは程遠いものの、あらゆる性的な快楽を追求した結果生まれたサービスです。